選択制確定拠出年金とは
現行給与額の一部を掛金の原資とし、従業員一人ひとりが加入の有無と掛金の金額を自由に選択できる制度です。これによって実質的に企業の掛金負担がなくなり、かつ企業側・従業員側ともに社会保険料の削減効果が得られます。
制度設計(例)
- 現行給与の一部を再定義し、「生涯設計手当」として支給します。
- 加入対象者(従業員・役員 等)は、確定拠出年金に加入するか否かを選択できます。加入する場合は、生涯設計手当の範囲内で掛金の額を指定します。
- 生涯設計手当から掛金を除いた額は、「生涯設計前払金」として給与とともに支給します。
- 税制上、掛金として指定した金額は給与と見なされません。そのため、その部分は所得税・住民税が非課税となり、社会保険料の算定対象からも除外されます。
※いわゆる「給与天引き」とは異なり、掛金は、給与として支給する前の段階で経費として拠出されます。
※年に一度は掛金額を変更できます。ただし、原則として掛金の拠出を中断することはできません。