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2025.01.15投資、運用

確定拠出年金の掛金を定期預金で運用? あなたは大切なチャンスを逃しているかもしれません

 

キャリアのスタートラインに立ち、日々奮闘する20代の社会人の皆さん。就職した企業でキャリアを築きながら「企業型DC(確定拠出年金)」に加入し、リタイヤ後も見据えた資産形成を始めている方も多いでしょう。

しかし、今のあなたの大切な年金資産が、気づかないうちに目減りしているかもしれません。

企業型DCを単なる「お金の預け先」ではなく、老後の人生の選択肢を広げるための「お金を育てる場」として、あなたの世界を広げる「手段」として、考えてみませんか?

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もくじ

1.お金が「目減り」している? 企業型DCで定期預金をするデメリット

2.なぜ20代こそ企業型DCで投資すべきなのか

3.投資とは何か。社会・経済の仕組みを理解する

4.自分の選択が、自分自身と社会の未来を創っていく

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1.お金が「目減り」している? 企業型DCで定期預金をするデメリット

運営管理機関連絡協議会「確定拠出年金統計資料(2024年3月末)」の資料によると、企業型DCに加入している20代の方が選択する金融商品として、元本確保型の商品が約3割弱を占めています(図1)。

 

図1:年代別商品選択割合(2024.3末)

出典:「運営管理機関連絡協議会 『確定拠出年金統計資料(2024年3月末)』」

 

定期預金は、元本が保証され、いつでも中途解約できる安心の金融商品です(注:満期日前に解約した場合は中途解約利率が適用されます)。使う予定が決まっているお金や、家計の緊急時に備える資金としては大変重要な商品です。

しかし、若い方々が企業型DCで定期預金を選択するとなると、話は別です。

以下、3つのデメリットが挙げられます。

まず、企業型DCの特性上、60歳までは原則引き出しができません。通常の定期預金の最大のメリットである「いつでも中途解約して引き出せる」という利点が完全に失われてしまいます。

次に、預金ではインフレリスクに対応できないという点です。

現在の定期預金金利は0.125%(※)。仮に10,000円を預けたとすると、1年後の元本と利息の合計は10,012円です。※スルガ確定拠出年金スーパー定期1年、2024年11月時点

一方、近年物価上昇率は年間2〜3%で推移しています。例えば10,000円のシャツが、1年後には10,200~10,300円に値上がりしているということです。この場合の定期預金の利息は、12円しかありませんので、1年後、このシャツを買うことはできません。

このように、インフレが発生している状況下で金利の低い定期預金に預けることで、あなたのお金は実質目減りするリスクがあるのです。

インフレになると、同じものでも以前の値段では買えなくなることに…

最後に、低金利下でのデメリットです。企業型DCで運用している商品を売却した際は、運用益・利息に対して税金がかからないという税制優遇があります。しかし前述した通り、現在定期預金の金利は低く利息はわずかですので、非課税のメリットはほぼ享受できません。

「相場が暴落した時に、安くなった投資資産を買うためにプールしている」等の明確な目的がなく、若い世代の方がただ何となく定期預金にしてしまっているならば、非常にもったいないことです

  

2.なぜ20代こそ企業型DCで投資すべきなのか

企業型DCは、単なる老後のための「貯蓄」手段ではありません。企業型DCの大きな魅力は、税制優遇と長期投資に適した仕組みです。

企業型DCの掛金は、所得税・住民税は非課税、社会保険料計算の算定対象外です。さらに、前項でご案内した通り、運用期間中は運用益が出ても課税されません。この制度を20代のうちから長く活用することで、より効率良く資産を作っていくことができるでしょう。

また、企業型DCは毎月一定額を自動的に投資する仕組みで、価格の変動を利用した資産形成が可能です。これはドルコスト平均法と言われ、資産形成には最適な投資戦略です。

例えば、月々1万円を投資信託に投資すると、市場が高いときは少量、安いときは多くの口数を購入できるため、長期的に平均的な購入価格を抑えられます。

20代は老後までの期間が長いため、市場の変動を恐れず長期的な視点で投資することができる世代です。60歳までは原則引き出せないという特徴を最大限に活用し、企業型DCの中で着実に投資することで、将来の資産形成に大きな差をつけることが期待できます。

     

 

 3.「投資」とは何か。社会・経済の仕組みを理解する

自分の将来の為のお金を、目減りの可能性がある会社の株式などに投資する投資信託で運用することに対して、一歩踏み出しにくいと感じる方もいるかもしれません。

そのような場合、「株式への投資」は単なる個人の資産形成手段ではなく、「会社を応援し、社会や経済の発展に参画する行為」と考えてみてはいかがでしょうか?

例えば、あなたが毎日飲む大好きなお茶の飲料があるとしましょう。

その飲料を生産・販売する会社を調べてみると、良い茶葉を育てる農家と長期的に契約して安定的に製品を生産したり、お茶を入れるペットボトルのリサイクル、再資源化に積極的に取り組んだりしていることが分かりました。

もしあなたがその会社の株式に投資すれば、株主として、人々の生活の質の向上や安定した雇用の創出、環境負荷削減などの企業活動に参画することになります。

 

※株式投資のイメージ

 

時には、天候不順で十分な茶葉を調達できなかったり、冷夏の影響でお茶の売り上げが振るわなかったりして、会社の業績が悪化することがあるかもしれません。

ですが、自分がその会社の製品に対して愛着・理解があり、会社の理念に共感しているなら、そのような困難な状況下でも動揺せず、逆に「だからこそ応援する」という気持ちで臨むことができるのではないでしょうか。

 自分の資産形成と同時に、持続可能な社会づくりに貢献できるのが会社への「投資」です。そして私たちは、投資先の会社が生み出すモノやサービスを通して、その豊かさを享受することができるのです。このような世界が広がっていると考えると、投資することにワクワク感が出てきませんか

  

4.自分の選択が、自分自身と社会の未来を創っていく

投資とは、単に金融商品を選択することではありません。自分の人生を充実させていくための手段、会社への投資は、企業活動を通して社会を構築していく手段なのです。

投資を通じての資産形成は、将来的な経済的自由を獲得したり、ライフプランの選択の幅を広げたりすることに繋がるでしょう。また、良い会社への投資は、社会全体にポジティブな影響を与え、より豊かな社会を作り上げる可能性も秘めています。

20代の社会人の皆さん。

投資と向き合うことは、「自分の人生をどのように生きるのか」と考えることです。

投資の知識を身につけ、社会人として、そして一人の人間として、自分と社会の未来を主体的に設計していきましょう。

その第一歩は、あなた自身の可能性を、大きく広げていくでしょう。

 

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