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2025.12.12公的年金

NISAもiDeCoも聞いたことあるけど…“企業型DC”って結局なに?

投資初心者こそ知っておきたい確定拠出年金の話

NISA、iDeCo、そして企業型DC。

ここ数年でよく耳にするようになった三つの制度ですが、「名前は聞いたことがあってもどんな仕組みなのかまで説明できない」という方が多いのではないでしょうか。

無理もありません。これらは生活に身近なようでいて、学校や家庭でも詳しく学ぶ機会がほとんどないため、“知らないまま大人になる”制度だからです。

そして社会に出ると、会社の説明やニュースなどで突然この世界に放り込まれます。そのギャップが“なんだか難しそう”という印象をつくっているのかもしれません。

そこで今回のコラムでは、この三つの制度の中でも「企業型DC(確定拠出年金)」に焦点を当ててお話ししたいと思います。NISAやiDeCoとの違いを整理しながら、企業型DCがどんな制度で、どんなメリットがあるのか、シンプルにまとめましたのでご覧ください。

 

■三つの制度は似ているようで実は役割が違う

まずは三つの制度の位置付けから整理しましょう。

この三つはすべて“将来のためにお金を育てる制度”ですが、どこに特徴があるのかが分かると一気に理解しやすくなります。

NISAは「自分で投資信託や株式に投資するときに“その利益に税金がかからない”ようにしてくれる制度です。
投資のハードルを下げるために、国が用意したお得な枠だと考えると分かりやすいと思います。

そして、将来の年金づくりのための制度がiDeCoと企業型DCの2つです。これらは、国民年金や厚生年金といった公的年金制度に“上乗せしてつくる自分年金”という位置付けです。少子高齢化による給付水準の低下や受取開始年齢の引き上げ、さらに物価上昇などの影響もあり、公的年金だけでは将来の生活費が不足する恐れがあります。そうした不足分を補うために用意されたのが、iDeCoと企業型DCという上乗せの年金制度です。

iDeCoは「自分の老後のために積み立て、自分で運用し、将来自分で受け取る年金制度」です。原則として60歳まで引き出せない代わりに、税制面の優遇が手厚いのが特徴です。

企業型DCは、iDeCoに似ていますが“会社が制度を用意する”点が大きく違います。
会社と自分が一緒にお金を積み立てて、運用は自分自身が行います。将来受け取るのももちろん自分です。
三つとも「資産形成のための制度」ではありますが、どこからお金を出すのか、誰が制度を用意するのかという点で少しずつ異なります。

そのなかでも企業型DCは、“会社が応援してくれる年金制度”というとイメージしやすいかもしれません。自分一人のみで頑張るのではなく、会社と一緒にコツコツ積み立てていくタイプの制度です。

■企業型DCは“投資初心者でも無理なく始めやすい”制度

企業型DCは投資に慣れていない人でも安心して始められるように設計されています。
また、投資経験のない方でも続けやすい理由は次のような点にあります。

・毎月の掛金が自動的に積み立てられる
・選べる運用商品が絞られていて迷いにくい
・元本確保型(預金など)の商品が用意されている
・毎月の掛金に上限があるため、リスクの取りすぎを防いでくれる
・原則60歳まで引き出せず、長期運用が前提となるためリスク分散を図れる

投資に詳しい人ほど「今は買い時か?」と何度も考えがちですが、企業型DCはその必要がありません。毎月コツコツ積み立てるだけで、時間を味方につけて運用する仕組みだからです。むしろ、「投資って難しそう…」という方にこそ向いている制度と言えます。

 

■企業型DCは“税制メリット”が強力

企業型DCが注目されている理由のひとつに、税制優遇があります。これはシンプルに言うと“国が将来のために積み立てを応援してくれる仕組み”です。

具体的には、

・毎月の掛金全額が所得控除の対象になる
・運用中に得た利益に税金がかからない
・受け取るときも、退職所得控除や公的年金等控除が使える

このように“拠出時・運用時・受取時”の三つのタイミングで税制優遇されます

この三つすべてが揃う制度は、iDeCoと企業型DCしかありません。
NISAも税制メリットはありますが、「掛金が所得控除される」という点は企業型DCの大きな強みです。

納税は国民にとって大事な義務のひとつですが、企業型DCでは自分年金づくりのために国が公式にその義務の一部を免除してくれています。制度をうまく活用することで、将来にわたる税負担を抑えながら将来に備えることができるのです。

 

■企業型DCは“続けやすい”制度

資産づくりでいちばん大切なのは「続けること」。ですが、仕事が忙しかったり投資に苦手意識があったりすると、つい後回しにしてしまいがちです。企業型DCは、毎月の積み立てが会社経由で自動的に行われるため、「気付けば積み上がっている」という状態になりやすい制度です。そのため、積み立て忘れが無く、「忙しくて投資を管理する余裕がない」「難しいことは正直よくわからない」といった方でも続けやすい仕組みと言えます。

また、老後まで長く運用するため、短期間の値動きに振り回される必要もありません。10年、20年と時間を味方につけることで、コツコツ積み立てたお金がじわじわと成長していきます。

 

■“どれが良いか”ではなく“使い分け”が大切

投資の制度は一つだけを選ぶ必要はありません。
それぞれの制度には違った役割があり、組み合わせて使うことでより強い資産形成ができます。
その中でも企業型DCは、“会社員だからこそ使える特典”のような制度です。せっかく会社が用意してくれている制度であれば、上手に活用しない手はありません。
特に、老後資金の準備に取り組むうえでは、企業型DCの存在はとても大きな助けになります。

■企業型DCは投資初心者の“最初の一歩”にぴったり

企業型DCは、投資という言葉に少し不安を感じる方でも取り組みやすい制度です。
会社が用意してくれた枠の中で、自動で淡々と積み立てるだけ。投資初心者でも“始めやすく”、“続けやすく”、“税制面でも有利”という三つの特徴を持っています。
これから資産形成を始めてみたい方、投資に興味はあるけれど不安がある方にとって、企業型DCは安心して踏み出せる“第一歩”になるはずです。
未来の自分の生活を少しラクにするための第一歩として、企業型DCを上手に活用してみてください。

長年、企業型DCは「大企業が導入する制度」という印象が強くありましたが、近年は状況が大きく変わりつつあります。制度を取り巻く環境が整備され、中小企業や一人法人でも導入しやすい時代になってきました。弊社の企業型DCは小規模法人向けに低コストでスピーディーな導入を心掛けています。企業型DCの導入でお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非お声がけください。一緒に役員、従業員の皆さんの自分年金づくりを進めていきましょう。

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