コラム

2021.01.06投資、運用

掛金の行方

確定拠出年金の加入者の方が毎月積み立てた掛金は、公的年金と違って高齢者に仕送りするのではなく自分専用の口座に積み立てられています。

確定拠出年金の場合は、自分で運用商品を選ぶことができる仕組みになってるため、これからインフレが来ない(物価は上昇しない)って考える人は預貯金で、インフレが来るかもって思っている人、また預貯金だけだと老後の生活費が準備できないって思う人は投資信託を選んでいることでしょう。

投資信託は値段が上がったり下がったりするため、年金を受け取る時には、年金資産が大きく増えることもあれば、もしかしたら掛けた金額よりも少なくなっていることもあるかもしれません。自分が年金を受け取る時に増えているか減っているかわからないのは不安ですよね。いつ投資信託の値段が上がるか下がるかについては誰にもわかりませんが、なぜ投資信託の値段が上がったり下がったりするのかについて考えてみましょう。

投資信託の値段はなぜ上がったり下がったりするの?

投資信託といっても株式投資信託、債券投資信託、不動産投資信託など色んな種類があります。ここでは一番わかりやすい株式投資信託についてお話します。

そもそも投資信託とは、たくさんの人(投資家)から集めたお金を運用の専門家が投資家の代わりに運用するものです。

株式投資信託は、運用の専門家が運用方針に基づいて選んだ株式(企業の株)で運用されます。

イメージとしては、私たち消費者がおでんの具を一つ一つ選んで一からおでんを作るのではなく、色んな種類の具材がセットになったおでんのレトルト商品を買うような感じです。

そして、株式投資信託の価格が上がるかどうかは、その中身、つまり企業の株の株価が上がるかどうかに左右されるのです。

なぜ株価が上がったり下がったりするの?

ずばり、その企業に人気があるかどうかです。人気が出れば出るほどみんな欲しくなるので株価はどんどん上がります。欲しい人が多ければ多いほど値段が吊り上がるオークションに近いかもしれませんね。

逆に人気が無くなれば欲しいという人が少なくなるので、欲しいという人が現れるまで株価はどんどん下がっていきます。

どの企業がいつどのくらい人気が出るかは誰にもわかりませんが、一つはっきりしていることを例に挙げるとすれば、私たちが普段から生活するうえで欠かせないモノやサービスを提供している企業は、今まで企業努力を重ね私たちのニーズに応えてきてくれたと言えます。そんな企業は今後も私たちに便利なモノやサービスを提供してくれるだろうと、たくさんの投資家が期待すればその企業の株価はどんどん上がるかもしれません。

まとめ

私たちが自分の老後のためにと積立てたお金は、投資信託という枠組みを使って間接的に企業の株を買っています。その企業が成長し世の中に必要なモノやサービスが提供できれば私たちの生活も便利に豊かになり、一方で企業が成長することでその企業の人気が高まり、株価が上がれば結果として自分の年金資産も増えちゃいます。

あなたの掛金は何で運用されていますか?

一度、投資信託が何に(どの企業に)投資をしているのか確認してみましょう。

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